ただの日記です。

全日本後に書いていたものです。
冗長ですが、たまにはありのままで投下してみます。



2019全日本選手権も、また一瞬で嵐のように終わってしまった。
私にとってレースは祭りだ。
後輩やかつてのチームメイトの前では、あまり大声では言えない。
上手く伝えられる自信がないから。自分の中でそっと大事にしておく。


勝てなかった時に、誰にも合わせる顔がなくて、この世の終わりだと思って過ごしてきた。
最近は、少し違う。

勝ちたいと思いながら日々焦りの中で練習するし、勝てなければ時間よ戻れと打ちひしがれる。


そこに変わりはないけれど最近は、自分が負けても誰も「不幸」にはならないことに気付いた。
勝たなければ誰かを不幸にしてしまう人なんて、少なくとも今の日本ボート界にはいない。負けて死ぬ人も破産する人もいないもの。
上手くいかずに落ち込むのはただ、「自分のため」でしょう。
自分を救うために、なんだっていいんだけれど、何でもいいなら落ち込むより、楽しみたいなと。


そうして、終わってみれば、
楽しい<疲れた<悔しい
でした。つまり、そういうことでした。




シングルスカル(四神会)
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結果7位。去年8位だったので少し進歩。
しかし後半戦バテて出し切れなかったのが非常に残念。直近の練習状況から、もう少し動けると思っていたので、自分に期待外れでそこが一番悲しい。

どんなときも足りないものは体力。
終わりなく増やし続けていきたい。
トレーニングの質・強度を上げることと同じくらい、練習時間を確保するためのタイムマネジメントが必要。自分が理想とする過不足ない練習時間と比べると、今は足りていない。今回もGWがなければもっと悲惨なことになっていたんだろう。気持ちではなく、工夫して方法を探ろう。


ふだん並べる相手がいないので、隣に相手がいるとこんなにも力が出るのかと感動。冷静と情熱のあいだ。レース中に舞い込んでくる情報量は練習の比にならない。冷静に処理し判断する一方で、想定外に舞い上がって失敗している自分もいる。
そんな一回性がレースの醍醐味。

UTは1人が集中できる、追い込むこともできるが、高いレートはキツすぎるので1人では極限まではがんばれない。
1人でも頑張れるようになるか、頑張れる環境を見つけ出すか。次への課題。

何よりも希望を感じているのは、少し前は、「こんなに練習しているのに、今より速くなれる気がしない」と絶望していたのが、今はもっと速くなれる可能性しか感じない。
やれることや試してみたいことが沢山ある。速くなれるかは試してみないとわからないけれど、変わることはまだまだできそうだ。

恵まれた環境の中にいても、心は鈍化していってしまう。
「厳しい練習の日々が繰り返されていって、私はどこに辿り着くのだろう」とか、「現状は変えなければいけないけれど、何をどう変えればよいのかわからない」とか、思いながら、与えられたメニューやオフに一喜一憂して流されていく時期があり、自分が嫌で仕方なかった。

個人で活動を始めて1年半ほどが経ち、私は私の人生を取り戻した気がしている。
すべて自分で受け止めていける。

ボートを続けていくための選択肢は他にもあった中で、今の環境を選んだ。パズルのピースをはめるみたいに、今の生活が出来上がった。悪くないんじゃないかな。

全日本選手権に出るにあたり、木曜日、金曜日の仕事について、家庭も顧みずに身を粉にして働いてきたであろう上司に相談した。
金曜日にエイトの予選、同じ時間に大事な仕事のスケジュール。しかし全日本だけは、私にとっては一番優先したいものなのだ。自分1人ではエイトを諦められなかったので、トドメを刺してもらうつもりで相談したが、行ってこいと言われ逆に拍子抜け。
おそらく建前ではあるが、天秤にかけて、それでも自分の中で優先したいものがあるなら、仕事が常に1番である必要はないと。また、スポーツの世界は、「代えのきかない世界」。その人じゃなければいけない、という世界を自分は体験したことがないから羨ましい。とも言われた。
大会社は生き物だから、1人いなくても歯車は回り存続し続ける。スポーツって、確かにその人じゃなければ成り立たないものか。考えたこともなかったけれども、そういうものなのかもしれない。


シングルは昨シーズンの終わりからずっと、ふねを止めない漕ぎを追及してきた。飛び跳ねるように軽いイメージ。楽しく漕ぎたかったから。
その結果軽くなりすぎてしまった。もう少し重さを受けないと、スピードが頭打ち。この1ヶ月でトライ。あとは体力。



エイト(陽進堂) 3位
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混成クルー。今年で4年目。私は前回(北陸電気工業)から呼んでもらい2回目。全日本エイトに出たいなーと軽い気持ちで言いふらしていたら、本当に誘ってもらえた。うれしいたのしい。
同じ所属は多くて2人、本当にバラバラのところから集まっている。社会人選手だけで結成できるよう多方面に声をかけているけれどいまだ成し遂げられず。学生にもダブルエントリーをしてもらい、乗ってもらっている。とても頼もしく、一緒に乗れて嬉しくありがとうという気持ちでいっぱいだけれど、まったく別次元の話で、社会人だけでいつか出れないものかな。


社会人選手だけで全日本エイトを結成できる日がくればな。1つの象徴として。
社会人の女子選手は本当に少ないんだ。(エイトの位置づけも大いに関与しているものの)日本全国を探しても、エイト1杯すら組めない。
全日本エイトが1発決勝ではなくなり、大学の対抗戦で女子エイトが花形種目になり、女子選手は増えていている。
ただ、社会人でボートを漕ぎ続けるには、相変わらず高いハードルがある。
漕ぎたい気持ちを持っている人がいるなら、その想いが叶うような場所であってほしい。そんな場所にしていきたい。



改めて、いろいろな選手とクルーを組めるのは楽しい。局アナがフリーになるとか、アイドルがグループから卒業するとかはこんな気持ちなのかもしれない。
ちょっとした同窓会のような気分にもなる。あなたは今そこで漕いでいるのね、久しぶだね、今まで何してたの、なんて。
国体もそんな感じで、大学から始めた私にはなかったけれど、大学、社会人で別チームになった人と、地元でまた再会して同じふねに乗るのなんて、純粋に楽しい。


最後にレースを見ながら、やはり速さこそがこの競技のすべてだ。どこまでも速さを追及していくべきだ。と。観る人を魅了するのは、何よりもスピードだよ。
そして誰もが背負うものがある。そのプレッシャーが選手を押し上げている。張りつめたその一瞬を見つめていたいし、できるなら支えたい、応援したい。

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また来年。
毎年ちがう景色を見せてくれる。
毎年いろいろな感情に気づかせてくれる。
素晴らしい愛すべき時間と空間。

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