Head of the Charles

10/19〜20、アメリカはボストンにて開催されたHead of the Charlesに出場してきました!

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今回の出場の経緯ですが、完全に自分の好奇心と衝動です。

以前より一橋大学ボート部のOBの方が出られているのを聞いていて、いつか出たいと思っていたのところ、ようやくタイミングに恵まれ実現しました。

海外レースのお祭り感と、漕いでいる時に見える聞こえる景色が好きなのですが、その中でも、世界最大規模とも言えるこのレースは憧れでした。

もともとはフォアで出場したく数人に声をかけていたのですが、上手く調整できず、シングルでの参加となりました。


今回日本からは、私以外にもシングルで男性が2人、フォアが1チーム出場。シングルのお2人はOBの先輩で、何度も出場経験があり、借艇の手配等を一緒に進めていただきました。今回無事にレースを終えられたのは、お2人がいたからで、本当に感謝しています。



レースまでの流れですが、まず、HPからエントリー(チーム登録、選手登録、参加費支払い等)。海外からの参加者限定で、一般の申込期間に先立ちプレエントリー期間があることに気づかず、一般でのエントリー。エントリーが多いと抽選のようでしたが、私のカテゴリーは20名程度だったので、おそらく抽選はなく無事に参加決定。とくに当選の通知は来ず、Regatta Centralのマイページから自分で確認しました。

上述しましたが、チーム登録、選手登録、大会申込等は、Regatta Centralというアメリカの包括的なエントリーシステムがあり(たぶん)、そちら経由で行いました。

チーム登録は過去に登録済みのチームに「MITSUBISHI BOAT CLUB」があったため、そちらを選択。参加時のオールカラーやユニフォームは問われなかったため、特に問題なしでした。

ちなみに年代別や実績別、クラブ所属有無などで細かくカテゴリー分けされており、自分がどれにエントリー資格があるのかすらも怪しく、間違いなく資格がありそうなwomen's lightweight singlesでエントリー。

(よく考えると私は当時軽量級ではなかったので、直前に減量で相当苦しむことになりました。)



ここまでで、いかに私が行き当たりばったりで手続きを進めていたかがお分かりになるかと思います。。

決して適当なのではなく、最大限の努力の結果、これなのです。。



続いて、借艇。

公式HPから斡旋もしているようでしたが、ここは先輩OBの方に一緒に手続きをお願いしました。前年も参加されていたので、先方とコネもありとても心強かったです。もし借艇の手続きも自力でやならければいけなかったらと思うと、ぞっとします。

今回はNewell BoatHouseからシングルをお借りしました。艇庫も立派で、所謂海外のクラブハウス!という感じで、とても素敵でした。こちらは男性専用らしく、対岸に同じくらい立派な女子専用の艇庫Weld BoatHouseがあります。2階にはエルゴが50台くらい並べられており圧巻です。

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それが終われば、あとは、宿やフライトを手配し、ひとまずレースにはたどり着けるところまで。



レースに関するルールはHPに記載がありましたが十分ではなく、こちらも先輩お2人に話を伺い、何となく実情が見えてきた感じでした。

航行ルール詳細が前日の受付時に渡されるのですが(スタート前の並び方、各種ペナルティ、橋のくぐりかた等)、それでは前日までの練習で予習できないので、初参加の場合とても不安が残ります。


ちなみにレースが行われたチャールズ川は、蛇行がとても激しいです。そして橋が当たりそうなくらい低く、コースの難易度はかなり高いです。3マイル(約4.5km)のコースですが、コックス付き艇の方が、間違いなくレースには集中できます。



そんなこんなで、いざ、ボストンへ向け出発。

前後に他のレースがなかったため、このレースに合わせて準備していたのですが、終わってみると、ハプニングが多く、出場できただけでも嬉しい!というレベルの完成度になってしまいました。少し残念ですが、まぁそんなこともあります。



予定としては、

レース2日前の夜に到着

前日に調整練習、受付・計量

というスケジュールでした。


がしかし、がしかし、カナダでの乗り継ぎの際、悪天候でボストン行きのフライトがキャンセルに。

場内アナウンスや誘導はなく、航空会社からメールが一通、「Your flight is cancelled」と。

結局丸1日遅れの便になるようで、カウンターに行くとホテルが手配されました。

この時の絶望感は忘れもしません。。



前日のレース受付・計量に間に合わないため、レースに出られないのでは?


とりあえずメールで事務局にコンタクト。


仮に出られたとしても、コース確認もリギングチェックもできずいきなりレースに臨むことに。事故なく漕ぎきれるのか不安すぎる。

そして減量もかなりカツカツだったので、出られるかわからないまま予定より長く枯渇状態でいることが本当に苦痛でした。




そんな絶望感の中、手配された空港近くのホテルで一泊。



翌朝に事務局から返信があり、当日でも受付可能とのことで、ようやく一安心。

ジムで軽く運動し、せっかくなのでカナダ観光してやれー、とノートルダム大聖堂へ。そして1日遅れの便に乗り、ようやくボストン、コース近くの宿にたどり着きました。



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レース当日は朝から受付・計量、コース沿いを歩いてコース確認し、バタバタと午後にレースでした。

スタート地点まで徐行で下り、その奥にアップ水域はあるものの、着いた途端並ぶように指示があったため、アップはほぼできず。船は割と大きく、出したら最後リギング修正もできず。ちなみにスタート地点はかなり幅広で荒れていました。


そうして、バウナンバーと名前が呼ばれあれよあれよとスタート、岸から橋の上からと歓声に巻かれ、蛇行に翻弄され、あっという間にゴール。

想像に難くないと思いますが、「出られただけでよかった!」と言わざるを得ない結果です。

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こうして、私の初めてのHead of the Charlesは幕を閉じました。レースに辿り着くまでが困難すぎて、レースはあっけなく終わってしまいました。来年以降出場することがあれば、付き艇で出たいと思います。

とにかく苦労の多いレースでした。

忘れられない経験です。



翌日は別カテゴリーのレース観戦へ。

橋付近は人集り。ゴール寄りのコース沿いには延々とブースが立ち並びます。飲食店から、各種ボートメーカー、エルゴ、トレーニングウェア等の展示販売、滑り台のような単なるアミューズメントまで、何でもあります。



またコースのすぐ近くにはハーバード大学が。学生も市民の方々も、全体的に民度が高く、優雅な地域であることが感じられます。紅葉もちょうどよい時期で本当に綺麗でした。

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最後になりますが、

私の周りには、(かつて私もそうでしたが)本当に真面目にボートに取り組んでいる選手がたくさんいます。

そんな選手たちに、勝つために一途でいることはもちろん何より大事で尊いですが、こんなボートの楽しみ方もあるのだと、ぜひ知ってほしいといつも思っています。



持論ですが、大学4年間のボート競技のおわりは「免許ゲット」みたいなもの。

運転免許をとった人がようやく車で出かけられるー!とか、ダイビングライセンスを取ったからやっと海に潜れるー!とか、そんな状態。

せっかく漕げる能力を身につけたのだから、それを使って、免許を持っている人しか体験できないことを楽しんでもいいんじゃないかなと。別に免許を取るのに4年間もかからず、同時並行だってできますね。




以上、Head of the Charles後記でした。

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